花嫁が身につけると幸せになるという4つのアイテム
サムシング・フォーとは、花嫁が結婚式に身につけると幸せになることができるとされている4つのアイテムのことです。
発祥はヨーロッパ地域で、英国のマザーグースの詩をもとに花嫁に関するジンクスが作り上げられたとされています。
歌の中では花嫁が身につけるとよいものとして「サムシングオールド(何か古いもの)」「サムシングニュー(何か新しいもの)」「サムシングボロー(何か借りたもの)」「サムシングブルー(何か青いもの)」の4つを挙げています。
ちょっとひねくれたものの見方をすると、この4つは現在よくあるウェディング業界のサービスですぐに準備ができる種類のものではありませんのでそれほど持ち物として重視されないということもよくあります。
またヨーロッパでは古くから代々伝わる宝石や持ち物を備えている女性が多かったのに対し、日本においては戦後になって急激に挙式スタイルが変化してきたこともあり古くからの持ち物を備えるというのが難しいという側面があります。
言い伝えなので必ずしもそれをしなければ幸せになれないというわけではないのですが、本格的なチャペルウェディングをするときのために実際に結婚が決まる前からそれに該当するものを集めておくようにした方がよいかもしれません。
参考>>花嫁のしあわせのジンクス
それぞれ4つのアイテムに込められた意味
サムシング・フォーはただ文字の響きだけで決められたものではなく、1つずつにきちんと意味があります。
現在の結婚観と比べておまじないができた当時は社会的な拘束が強かったので少し意識として違和感があるときもありますが、結婚ということを祝福するということでは今も昔も変わりありません。
「サムシングオールド」は、古いもののことですが中でも祖先から受け継がれてきたアイテムにするのが望ましいとされています。
具体的にはイヤリングやピアスなどの装飾品が一般的です。
他にも祖先の使用したドレスのレースやリボンなどを使用してもよいこととされています。
アイテムに込められている意味としては、先祖代々から伝えられる品物を身につけることでこれからの生活も豊かさが続きますようにということがあります。
次の「サムシングニュー」は反対に結婚式当日に初めて使うという新しいものを用意します。
こちらは手袋やヴェールなど身に付けるものであればなんでもよいとされています。
意味はこれから始まる新生活が幸せになりますようにということが込められています。
社会的なつながりを持つことが結婚の意味
結婚をするということを決めるのは新郎新婦の二人ですが、結婚をするということは社会的に認められた立場を得ることができるということでもあります。
言い換えれば結婚式をする意味は、二人で生活をしていくということを決めた夫婦を周囲の人に認めてもらうことということ言えます。
「サムシングボロー」はそうした周囲の人からの祝福の象徴で、友人や隣人など家族ではない人から式で使用する品物を身につけることです。
品物はハンカチやアクセサリーなど小さなものでよく、先に結婚をして既に幸せを手にしている人からのものを借りることでっその幸せにあやかることができるとしています。
最後の「サムシングブルー」は、純潔や貞操を象徴する青いものを身につけるということで新婦の清らかさを示すものです。
青はキリスト教における聖母マリアのシンボルカラーでもあり、身に付けることで幸せを呼び寄せることができると言われています。
青いものは大きなものでなくてもよく、結婚式では下着の縫い糸として青いものを使用したり指輪の内側にブルーサファイヤを忍ばせたりといったような方法でもよいとしています。