婚約指輪は愛の証
男性からプロポーズされると共に両手に乗せた婚約指輪をみるととても嬉しいですよね。婚約指輪は「エンゲージリング」とも呼ばれており、
「婚約を誓う」意味を込めて男性から女性に向けて贈る指輪とされています。意中の相手とずっと共にする1つのきっかけともいえるでしょう。
婚約指輪の歴史はとても古く、古代ローマ時代までさかのぼります。当時のローマ帝国では、相手に忠誠心を示す意味で、鉄の輪をはめる習慣がありました。その頃は宝石のような飾りは使用されていなかったのですが、15世紀には、富裕層が指輪に宝石を飾って婚約指輪をプレゼントするようになったようです。使用されていた宝石は主にダイヤモンドで、この頃から指輪に宝石を施す習慣が普及されていくものだと思われます。
婚約指輪に飾りが施されるようになってから、19世紀の末には富裕層だけに限らず、一般の人も婚約指輪に宝石を施すようになったとされています。宝石にダイヤモンドが選ばれることにも理由があり、希少価値の高さやダイヤモンドのもつ輝きが婚約指輪にピッタリとされていたようです。
婚約指輪では、愛の気持ちを表現するため、比較的高価な婚約指輪を購入される男性は多くみられます。一般的な平均相場は、35万円ほどです。また、婚約指輪を着ける指位置は左手薬指でなくとも良いとされています。
結婚指輪は結婚の証
婚約指輪が、相手への誓いを意味する指輪に対して、結婚指輪(マリッジリング)では、「結婚したこと証明する」意味が込められています。婚約指輪との大きな違いは、既に2人の気持ちが通い合っているということでしょうか。
結婚指輪の歴史は、婚約指輪が誕生してから後のことで、ローマ教皇が結婚の証明になるものとして指輪が適切であると認めたことがはじまりとされています。婚約指輪とは異なり、着ける指位置は左手薬指です。これは、古代ローマ時代において左手薬指が「心臓と直結する血管」と捉えられており、そこに指輪を着けることは忠誠心を誓う深い意味が込められていると考えられているからです。
結婚指輪は既に、お互いの気持ちが通じ合っていることから、婚約指輪のように高価な指輪を選ぶ男女は比較的少なく、平均相場1本5万円から15万円で結婚指輪を購入されているようです。デザインもシンプルなものでオーダーメイドにすることが多いため、生活するうえでとりわけ結婚指輪が目立つことは少ないのではないかと思います。
日本では、結婚指輪は明治時代から習慣化されるようになったといわれています。このことから、日本における結婚指輪は300年も経っていないことがうかがえるため、海外と比較してまだまだ歴史は習慣といえるでしょう。